いらない感情を書き換える方法

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感情の種類

感情には、色々な種類があります。

アメリカの大学の研究では、27種類もの感情があるとの報告があります。

そのうち基本的なものは、

「喜び」「悲しみ」「怒り」「驚き」「恐れ」「嫌悪」

の6種類と言われています。

感情は、少しずつ絡み合っているので、

ひとつひとつの感情にラベルをつけるのはとても難しいですね。

様々な感情をざっくり大きく二つに分けると、

心地よい感情とそうでないものに分かれます。

心地良い感情は、もちろんそのまま浸っていれば良いのですが、

感情によっては、気分が悪くなってしまうため早く手放した方が良いものもあります。

でも、自分では、それを手放した方が良いのか、判断できないこともよくあります。

手放した方が良いとわかっても、手放す辛さを避けて、持ち続けることもよくあります。

心の状態はレントゲン画像には映らないので、辛くても診断してもらってお薬をもらうことはできません。

その感情によって、それが心地よいものであっても心や身体や人生に良くない影響がある可能性があるとわかる場合、その感情を手放した方が良いのです。

例えばギャンブルで大きな利益を得たときの「喜び」は依存を生みますので、早く手放した方が良い感情です。

人のものや愛する人を奪うことで「喜び」を感じることもあるでしょう。これも手放すべき感情ですが、本人は奪うことで感じているので、自ら手放すことは難しいでしょう。

自分の存在価値を探せず、自己肯定感が低い場合は、他人への怒りや嫌悪で心のバランスをとっています。ゆっくり原因を解きほぐすまでは、必要とも思える感情です。

感情を消す方法

一体どうしたら不必要な感情を手放すことができるのでしょうか。

残念ながら、感情を消す薬はありません。

なので、生まれてきた感情は、

ある程度自分で概念を書き換えてコントロールする必要があります。

ネガティブな感情

ネガティブな感情にも色々な種類があります。

・悲しみ
・怒り
・恐れ
・嫌悪
・不安
・焦り
・嫉妬
・罪悪感
・羞恥心

まだまだ出てきそうですね。

ネガティブな感情は、持ち続けるとどんどん幸福な状態から心を引き離してしまいますので、一刻も早く手放しましょう。

最初は、その感情を自分が持っていることを知るだけで良いかもしれません。

人は、自分がネガティブな感情を持っていることを否定したいと思いますので、まずは否定せず、「あ。自分はこんな感情を持ってる」と感じるだけで手放すことができる場合がほとんどです。

特にその感情が新しい、生まれて日が浅い感情であれば、「知る」だけでスッと消えてしまうでしょう。

出来事の捉え方の癖

全く同じ出来事でも、

受け取る人の中に既にあるものと混ざることで、

出てくる感情が大きく変わります。

出来事を受け止めるプロセスがそれぞれ違うからです。

このプロセスは、主に子どもの頃に培われます。

何かが起こった時、どう考えるかというのは、

身近な大人が教えてくれることと、置かれた環境により決まるのです。

その方法に則って物事を受け止める方法が出来上がっています。

もし、きっかけがあり、違った方法で考えることができるようになれば、

面白いことがたくさん起こります。

そして、今までの方法を見直すことができれば、

人生が変わるでしょう。

生まれた感情から出てくる結果が大きく違ったものになる

可能性があるということは、

これから選ぶ未来が変わる可能性があるということです。

感情の生まれ方

ちょっと例を挙げてみましょう。

AさんBさんCさんの老姉妹がいました。

亡くなったAさんが残した手紙を読んだ

BさんとCさんの会話の内容についてです。

AさんとBさんはあまり仲が良くありませんでした。

AさんがBさんに生前送った手紙の中に

ちょっと不愉快なことが書かれていたようです。

故人からの手紙を整理していて、

Bさんは1枚の葉書を読み返しました。

そこには、3人の母親の介護に関する負担額について、

AさんがBさんより何倍も払っていると書かれていました。

Bさん
Bさん

どうしてこんなひどいことを言われなくちゃいけないのかしら!

姉ちゃんが一番羽振りがよかったのに!

Cさん
Cさん

そんなこと書いてきてたの?
私たちだって、無理して協力してたのをわかって欲しかったよね

ちょっと待った〜!!

上の姉Aさんは既にこの世にいないのですよ。

それは、そんな手紙を送りつけた方もよろしくはないですが。

これではただの亡くなった人の悪口になっちゃいますよ。

Aさんがそれを書いたときの気持ちを

ちょっと優しく想像してあげたら、受け止め方も変わるのです。

姉妹なので、基本的に考え方は似ています。

そうして、真ん中のBさんは、どちらかというと

ひがみが強い性格です。

Cさんはそれを焚きつけてしまうところがあります。

AさんとCさんは仲が良かったはずなのに、

Aさんが亡くなるとBさんに寄ってしまうのです。

過去のある時の、相手への期待を引きずることは

とても無駄なことだと思います。

まして、亡くなった人への期待の感情は不要です。

こんなときは何とか、その出来事の意味を

肯定的に捉え直すと心が軽くなります。

上書きしていくのですね。

感情を書き換える

感情を書き換える
Photo by Todoran Bogdan from Pexels

Aさんと仲が良かったCさんに、

「そんなことを書いた時って、

何か辛いことがあった時だったんじゃないですかね?」

と聞いてみると、

おばあさん
おばあさん

そういえばAの商売がうまくいかなくなったのは、その頃だったわね

と、すぐに答えが出てきます。

横から角度を変えて見ると、簡単に解けるもつれも

本人にはどこがこじれているかわからないことがたくさんあります。

自分の感情に沿わない事実が隠された扉を閉じているのです。

そして、感情の赴くまま、事実とは違う方向に進んでいきます。

心地よくない感情が心に芽生えたら、

横から見てくれる人に話をしてみましょう。

そして、開けるべき扉を開けて中を覗いてみると

その感情の理由がわかり、どのような行動をするべきかがわかります。

一緒に迷路に入り込んで迷ってしまう人の話は聞かない方が得策です。

小さな迷いは小さなうちにさっと流しておきましょうね。

因みに、Bさんは、いろいろなことを悪く考える傾向が強く、

過去に溜めこんでしまった塊を切り取る手術をしています。

胃がんで胃を2/3切除という手術でした。悪い感情は、体に悪い影響を与えます。

まとめ

心の状態が身体を作ります。重く、ネガティブな思考が体を壊すのは明確です。

病は気からとは、まさにこのことですね。

自分のネガティブな部分は、自覚するように努力しても見つけきらないことがあります。

周りの人はそれほど熱心には指摘してはくれません。

時々体の人間ドックのように、心のネガティブデトックスをしてみると、身体の病気の種も一緒に流し出します。

笑顔で、健康に過ごして、楽しい毎日を送りましょうね。

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