真夏日から急に氣温が下がり、冬のような日が来ると、血管が細くなって、身体もこわばってしまいます。身体が硬くなると、氣持ちも縮こまってしまいがち。
今回は、寒くなると固まる身体と心をゆるめる赤紫蘇のお茶についてのお話です。
赤紫蘇ってどんな植物?

赤紫蘇と聞いて、一番最初に思いつくのはなんでしょう?
ゆかり? 梅干し? しそジュース?
私は、しそジュースを作る時の、レモンと反応して、紫の液体が綺麗な赤に変わる瞬間です✨
青紫蘇とは違う色、香りの赤紫蘇。漢方では、「蘇葉」の名で用いられ、体を温めて、氣の巡りを助けると言われています。
香りは強くはないけれど、ペリルアルデヒトという成分を含みます。強い抗菌・抗炎症作用があり、血管拡張作用もあると言われます。
「氣」と「巡り」
東洋医学では、私たちの体の中を「氣」というエネルギーが流れていると考えます。氣は目に見えませんが、「元氣」「氣が張る」「氣が重い」「氣がめいる」といった言葉に、その感覚が今も息づいています。
この氣がのびやかに巡っているとき、私たちは体も心も軽く、呼吸も深くなります。反対に、緊張やストレスが続いたり、寒さで体がこわばったりすると、氣の流れが滞りやすくなる、と考えられてきました。
たとえば、こんな感覚に心当たりはありませんか?
- 肩や首がずっとこわばっている
- 手足が冷えて、なかなか温まらない
- 胸のあたりがつかえるような、すっきりしない感じがある
- 氣持ちが張りつめて、ふっと力を抜けない
こうした状態を、漢方では「氣の巡りが滞っている」と捉えます。病氣というほどではないけれど、なんとなく調子が出ない。そんな「未病」のサインに目を向けるのも、東洋医学らしい視点です。
そんなときに昔から頼りにされてきたのが、紫蘇のような「香りのある植物」です。
紫蘇の葉を揉んだときの、あのすっと鼻に抜ける清々しい香り。漢方では、こうした香りには氣を巡らせ、体の表面をやさしく温める働きがあると伝えられてきました。赤紫蘇の乾燥葉は「蘇葉(そよう)」という生薬名で、古くから暮らしの中で用いられています。
香りを深く吸い込むと、自然と呼吸がゆっくりになります。ふっと肩の力が抜けて、閉じていたものが少しゆるむ。その感覚そのものが、「巡り」が戻ってくる入り口なのかもしれません。
大切なのは、「治そう」「整えなければ」と頑張りすぎないこと。植物の香りに身をゆだねて、ただ「ゆるめる時間」をつくる。それだけで、体も心もやさしく動き出すことがあります。
赤紫蘇を干してみよう
さて、ここでは赤紫蘇を、ご自宅で手軽に干して保存する方法をご紹介してみます。
- 「葉を摘む時間」を、自分の心を静める小さな儀式にする提案
材料と道具
・赤紫蘇の葉
・ざる(または吊るす紐)
・保存瓶
手順

1 摘む
2 軽く洗って水気をしっかり拭く
3 風通しのよい日陰で干す
4 カラカラに乾いたら手でほぐす
5 乾燥剤と一緒に保存
工程の中で、心が和らぐのは、葉を摘むときと、乾いた葉を手でほぐすとき。
お茶を飲むときももちろん嬉しい時間です。
失敗しないコツ
・カビないようにしっかり乾かす
・色と香りを守るため、保存時の直射日光を避ける
飲み方・使い方
お茶
1カップに3〜5gの赤紫蘇を入れ、150cc程度のお湯を入れ、3分程度蒸らします。
カップでも、ポットでも。ティーバッグに入れても。
アレンジ
生姜のすりおろし、はちみつ、シナモンを入れるとより体を温めてくれます。
ほうじ茶とのブレンドも、美味しいですよ。
入浴剤
お茶を飲んだ後の葉を布袋に入れて湯船に入れると、身体が温まります。
食べる
お塩と混ぜてゆかり風ふりかけ、お魚料理にふりかけると一味変わります。
注意点
- 体質に合わない場合は中止しましょう
- 妊娠中・授乳中、持病や服薬中の方は専門家に相談してください
- アレルギー体質の方は少量から試してね
- 体調不良が続く場合は医療機関へ
まとめ
自分のために、お茶を淹れる。その時間、とても大事な時間です。
無農薬の葉っぱの用意が難しい人は、専門店で購入も良いですね。
