性加害・性被害問題

みんなが大好きなジャニーズのメンバーが、会社の社長から性被害を受けていたということが会社側に認められ、とても悲しい事実が明らかになりました😢

でも、ここで明るみに出たことにはとても大きな意味があり、今後の芸能界・日本の社会での同様の問題を防ぐためという意味合いが大きい事件です。被害者のメンバー、ファン、メンバーの家族など、心を傷める人はたくさんいて、辛いと思いますが、見守っていければと思います。

そのために、ちょっと重たい内容になりますが、一度この問題について、整理してみましょう。

性加害とは何か？

性加害とは、他の人に対して性的な行為を無理に強制したり、性的な嫌がらせをしたりすることです。これは法的にも倫理的にも許されない行為で、被害者に深刻な身体的、長期にわたる精神的な影響を与えることが多い行為です。

芸能事務所社長は、芸能界で仕事をする有名人たちを管理し、彼らの成功を支える役割を果たしています。特にジャニーズ事務所の所属タレントの活躍については、みなさんご存知の通りです。

しかし、社長が性加害行為を行った場合、被害者はその立場に立ち向かうことが難しく、多くのファンの信頼が揺らぎます。デビューをするために、次の曲をもらうため、グループに存在するために社長の要求を断ることができないという流れが確立しているからです。

そして、これは、芸能事務所社長に留まらず、あらゆる「権力がある人」から行われることがあることです。

ジャニーズ事務所においては、事務所を辞めた人が芸能界で活躍できないように周りをコントロールするということも行われていたので、闇は深すぎました。

かえすがえすも、この大きな日本の芸能界に大きな力がある事務所の問題は、社会全体に影響を与える可能性があるため、非常に重要です。

性加害の被害者は、しばしば声をあげるのが難しい状況に立たされます。もし身近に性被害を受けた人がいるとしたら、私たちの役割は、被害者を支持し、彼らの声が届くよう助けることです。被害者の話を信じ、尊重し、支えることが重要です。

女性被害者に比較して、男性被害者の場合は声を上げるまでに自分の心の中での葛藤が大きく、時間がかかると言われています。女性の辛さに比較すると、虐げられたというプライドがより葛藤を強くするのです。

この問題のとても大きな問題は、事実を知っていた周りの人の行動だと思っています。

事務所の人、事務所のタレント達、友人、家族などで、相談を受けたにも関わらず悪（敢えて悪と呼ばせてもらいます）に立ち向かう勇気がなかった人たちの心もズタズタにしてしまうことです。

守れなかったこと、黙っていると判断したこと、黙って従えと指示したことなど、立場によって色々な後悔が次々と湧き上がってくるでしょう。

親の中には、息子から話を聞きながら「デビューのために我慢をする」ことに同意をして、または「我慢をしなさい」とアドバイスをして、この話を外に漏らさないように聞かなかったこと、なかったことにしている人たちもいるはず。

これは、事務所を辞めてから、時間が経って事実を聞かされて驚き、悲しむ親よりずっと辛い。もしかしたら本人よりも辛いかもしれませんね。

個別の状況に違いはありますが、基本的に同じような状況で辛い思いをしても、出てくる行動はさまざまです。

加害者の機嫌をとり仲良くなって仕事をもらう、加害者と距離を置きながら、誘われると仕事が欲しいため、従う、加害者との関係を断ち切る。

自分なら、どの態度を取るでしょう。

これは、お金、名声、人気への欲望が絡んでいるので、若い時に決断するのはとても難しいことですね。

芸能事務所社長の性加害問題は、芸能界だけでなく、社会全体にも影響を与えます。この問題が解決されることで、他の分野でも性加害問題への取り組みが進む可能性があります。

すでに自衛隊で行われた男性上官から女性隊員への性加害問題が明るみに出て、正しい方向の判決が出ています。このジャニーズ事務所の問題も正しい方向に進んでいくことを望みます。

いうまでもなく、この長年にわたる事実隠蔽に関するマスコミの罪は大きすぎます。

以前最高裁の判決で性加害があったとの判決が出て、それについての被害者からの告発があったにも関わらず、隠蔽してきたマスコミは、ここでしっかり反省して、今後はこのようなジャーナリストとして、恥ずべき行動を起こさないようにしていただきたいと思います。

言ってみれば、日本中で被害者を増やし続けてきていたのです。

この問題は、性加害問題に対する意識を高め、改善を促進する機会でもあります。私たちの声と行動が、社会的な変化を実現するのに役立ちます。

被害者の声を支持し、性加害に立ち向かうための大切な機会です。私たちは被害者を信じ、社会的な変化に向けて行動することで、問題の解決とより安全な社会を築く一助となることができます。

芸能事務所でなくても、社会的な強者からの性加害は大きな問題であることを勇気を持って告発していきましょう。

風の時代に入り、次々に今まで周知の悪事なのに手をつけられていなかったことが根本から掘り起こされています。

追記：９月７日のジャニーズ事務所の会見を見て、井ノ原さんの誠実さが浮き立ちました。

被害者の方々におかれましては、少しずつでも心の痛みの回復をお祈りいたします。

新社長が「夢をあきらめてまで、会社としての責任を取ることを決めた理由」が明確になると、構図が分かりやすいですね。