生きているといろいろな出来事に直面する
嬉しいこと、悲しいこと
情けないこと、悔しいこと
寂しいこと、楽しいこと
などが日々次々に起こります。
そして時には
涙が出るほど嬉しいこと
涙が枯れるほど泣き続けてしまうほど悲しいこと
悔しくて握りしめたこぶしに涙が落ちること
怒りで震える唇に涙がつたわること
が起こるでしょう。
そんな強烈な経験をすると
どんどん心が磨かれて
素敵な人になっていけるのですね。
でも、そうはいっても、実際に
ものすごく辛いことや悲しいことが起こると
そんな言葉は綺麗事にしか
聞こえない。
被害者意識を手放す
どうして私はこんなに不幸なんだろう
私ばっかりこんな目に合うのは不公平だ
環境が悪い
社会が悪い
誰も私のことを理解してくれない
などと考えてしまいます。
ちょっと待って。主語が他の人になってませんか?
主語を自分に変えてみましょう。
どうして私はこんなに不幸なんだろう → 私は幸せになりたい
私ばっかりこんな目に合うのは不公平だ → 私も成功したい
環境が悪い → この環境からは抜け出そう
社会が悪い → 私とは考え方が違う人がいるんだ
誰も私のことを理解してくれない → 理解してもらえるように説明してみよう
こんなふうに主語を私に置き換えると、ふっと楽になれることがあります。
でも、その置き換え作業をする前には、心が辛かったのですよね。
泣くほどの出来事は、私たちにとって、必要だから起こります。
言葉に置き換える前に、その辛い感情を味わってください。
泣くほど辛かったら、そこから抜け出そうとします。
人は痛みを避けるために行動しますから。
そして、やっぱり綺麗事に聞こえるけど、
流した涙の数だけ人生が素敵になるのは本当です。
怒ることや、泣くということは
真剣に自分に向き合っているということ。
真剣に時を生きているという証は
人生の肥やしになって
あなたの心は確実に豊かになります。
流した涙の量と回数に比例して
あなたの人生は確実に豊かになっている。
涙を流せないときこそ我慢を手放す
では、涙を流せないときはどうしたら良いのか
考えてみましょう。
ご自分の感情に素直に向き合った時、
感情が強烈な時は、
自然に涙が溢れてくるでしょう。
そんな時、子どもの頃に何千回も言われた
「泣くな」
「泣いちゃダメ」
「我慢しろ」
などという声が聞こえてくると、
身体のどこかに力を入れて、
グッと我慢して
涙を堪えてしまいます。
でも、これからは、ふっと力を抜いて、今まで聞こえてきた声の奥にある
「泣いていいよ」
「力を抜いて」
「我慢しないで」
「自分を許して」
という声を聞いみてください。
その声が聞こえたら、
絞り出すようにでも涙を出してみてください。
一滴の涙が、あなたの心を溶かし始めます。
心に現れる全ての感情をよく見つめて、
味わって、
涙で流しきると、
新しい世界への扉が開きます。