ネガティブな言葉が潜在意識に入る瞬間

知人の手術に立ち会った時、ネガティブな思考が潜在意識に入り込んでいく経過を目撃しましたので、シェアしたいと思います。

*個人情報に関わる手術の詳細については、説明不足になるかもしれませんが、「潜在意識」についての記載ということをご理解の上、お読みいただけると幸いです。

手術の直後に

ネガティブな言葉が潜在意識に入る瞬間

麻酔が冷め切らず、足元がおぼつかず、フラフラしながらも興奮状態で何度も言っていたこと。

「皮膚が固くて注射針が刺さらなかった」「予定していた他の器具が必要な程体が劣化している」

不安発作のように何度も何度も繰り返しました。

何が起こったのか、術後医師は連続で手術に入っていたため説明がなく、本人も部屋に戻ると爆睡でしたので、意味がわからず、日を跨ぎます。

言われたことは事実

翌日手術前に何が起きたか、話をよく聞いてみました。

手術開始時に麻酔の注射針がなかなかスッと刺さらなかったそうです。

それに対する医師と看護師の会話は聞こえていたようで、麻酔が効く前ということもあり、患者の頭の中で、思考が駆け巡った様子。

執刀医が、「注射針が刺さらない」「針先が丸いのかな?」と言ったのに対し、思考が、「針が刺さらないのは、皮膚が固くなっているからに違いない」との結論を出した様子。

また、看護師が「メスを持ってきましょうか?」と返したことについて、「メスを使わないと進まないほど体が劣化してしまっている」と思い込んだ様子。実は、医師は「いらない」と返事をしていたようですが。

また、医師が言った手術をする体の部位の大きさが「小さい」という言葉に対して、看護師が「他の器具を持ってきましょうか?」と言ったことに対して、「小さいから人より劣っていて、そのせいで手術を受けなくてはいけないことになったに違いない」と考えたとのこと。

そして、看護師が注射をする医師に対して「そんなに深くさして大丈夫ですか?」と質問したとき、医師が「手の感触で深さについては、ちゃんとわかるから心配ない」という会話の後、麻酔が効いたようで、その後の会話は覚えていないとのこと。

思考がネガティブな言葉を潜在意識に押し込んだ

もうお分かりでしょうか?

医師と看護師が言った言葉の意味が大きく変わっていますね。

自分で「言われた事実」に装飾しています。

それも、綺麗に飾るのではなく、自分にとってネガティブな「固い」「劣化」「劣る」という言葉で。

そして、その言葉を「麻酔が冷めていない」というとてつもなく無防備な状態の潜在意識に押し込んでいたので、本人の手術に対する不安をモンスター級に成長させてしまったのです。

元々の思考回路

ネガティブな言葉が潜在意識に入る瞬間
Image by PIRO from Pixabay 

この方は、元々不安を抱え込みやすい思考パターンをお持ちの方です。

自分で最悪の結論を予想して、それを不安に感じる思考の癖があるのです。

それが、手術という大きなハードルに立ち向かうタイミングで、手術がスタートした直後に今まで打ち消し続けてきた「不安」を増長する癖のために、自分の手で(正確には健在意識の思考回路で)潜在意識を不安で満たしてしまったというわけです。

この癖がない人は、聞こえてきた言葉を額面通りに受け取り、「刺さらない」・「小さい」ふーん、、、と麻酔による眠りに真っ直ぐに落ちたに違いありません。

健在意識は潜在意識の門番

引き寄せの法則を勉強した人にはお馴染みの言葉かと思いますが、素敵なことを引き寄せてくれるのは、潜在意識です。

潜在意識を素敵なイメージでいっぱいにしておけば、潜在意識がどんどん素敵なことを引き寄せてくれます。

怖いのは、反対のことも起こるということなのです。

潜在意識が不安でいっぱいだったら、何を引き寄せるでしょうか?

そうです。不安が現実になってしまうのです。

潜在意識はポジティブなことで満たしておきましょう。

そのために大切なことは、健在意識の思考パターンです。

ここで最終的にネガティブな考えを良しとしてしまうと、全てが潜在意識に入り込んでいきます。

健在意識はそれを食い止める門番になってもらいましょう。

まとめ

今回は、麻酔の力が加わったという、ちょっと特異な場面に遭遇して、健在意識の大切さを目の当たりにするチャンスを与えていただきました。

潜在意識は、とても素直なので、健在意識が送り込む全ての思考を何も言わずに受け入れて、その考えで自分を満たします。次は、それを実行します。

改めて、素敵な人生を送りたいけど、ちょっと違う人生を生きている人には、健在意識の思考パターンの見直しと、潜在意識のクリーニングが大切だなと思った出来事でした。

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