イメージ対話をする時、誰かに邪魔をされない
安全な内的空間を構築することはとても重要です。
この空間は、過去の傷や感情に向き合うための「心の避難所」として機能し、
自己受容と癒しを促します。以下に、具体的なステップを解説します。
イメージ対話のステップ
1. 準備:安心できる環境を整える
- 物理的な安全:静かで邪魔の入らない場所を選び、リラックスできる姿勢(座るor横になる)をとります。
- 時間の確保:焦らないよう、最低15~20分は確保しましょう。
- 呼吸の調整:ゆっくり腹式呼吸を数回行い、心身を落ち着けます。
2. イメージの土台を作る
⭐️「安全な場所」を心に描きます。
- 森の中の小屋、海辺、子どもの頃の思い出の場所
- 架空の場所、雲の上、光に包まれた部屋などでもOK
- 五感で感じる
- 視覚(色・光)、聴覚(波の音・鳥の声)、触覚(風・温もり)、嗅覚(草の香り)などを想像し、没入感を高めます。
3. 境界線を明確にする
⭐️「この空間は私だけの領域」と意識する
- 入り口にドアや門をイメージし、「許可したものだけが入れる」と設定します。
- ネガティブな感情が湧いたら、「一旦ここに置いておこう」と距離をとる練習を。
4. インナーチャイルドを招き入れる
⭐️優しい問いかけ
- 「もし今、幼い頃の私が隣にいたら、どんな姿かな?」
- 「その子は何を感じているかな?」とイメージの中で観察します。
- 無理に接触しない:
- 遠くから見守るだけでもOK。インナーチャイルドが近づくのを待ちましょう。
5. 対話のポイント
- 子ども目線で話す:
- 「どんな気持ち?」「何が必要?」とシンプルな言葉で。
- 否定せず受け止める:
- 「つらかったね」「よく我慢したね」と共感を示します。
- 約束を交わす:
- 「また会いに来るね」「一緒に遊ぼう」と継続的な関係を築く。
6. 終了時のケア
- 現実に戻る儀式:
- 「ここは安全だから、また来るよ」と告げ、ゆっくり目を開ける。
- グラウンディング:
- 手足を軽く動かし、現在の時間と空間に意識を戻します。
- 感情の記録:
- 湧いた感情や気づきを日記に書き出し、客観視しましょう。
【注意点】
- 無理をしない:強い苦痛を感じたら中断し、専門家(セラピスト等)に相談を。
- 日常の小さなケア:イメージ対話後は、温かい飲み物を飲むなどして自己受容を促す。
- 繰り返しが大切:安全な空間は、練習を重ねるほど強化されます。