空海の秘蔵宝鑰(ひぞうほうやく)

秘蔵宝鑰。
なんだか難しそうですね。
空海が残してくれた言葉は、
本当に難しいものが多いです。

今回のタイトル、「秘蔵宝鑰」とは、
心の奥に秘蔵された宝を開く鍵という意味です。
鑰(やく)は鍵のことです。

この教えの中で空海は、
人は皆死んでいくのだから、ちゃんと自分のやっていることを理解して、
わかっていないなら、わかっていないということを知って、
心の中にある宝を見つけて、悟りを開こうよ!
と言っているのですね。
もちろん、その方法も色々教えてくれています。

心の10段階

空海は、人の意識の状態を10段階に分けました。

1:異生羝羊心(いしょうていようしん)

食べ物と、異性にのみ興味がある。嫌なことを見ない。物事の理由を考えない心。

2:愚童持斎心(ぐどうじさいしん)

なぜそのことが起こったか考えるが、わからない。占い、お守りに頼る心。

3:嬰童無畏心(ようどうむいしん)

自分で考えてもわからないので、わかる人に聞く心。

4:唯蘊無我心(ゆいうんむがしん)

物事の現象の理由を考え始め、勉強を始める心。

5:抜業因種心(ばつごういんじゅしん)

考えてわかり、もっと学ぶ心。

6:他縁大乗心(たえんだいじょうしん)

学び始めると、人が聞きに来る心。

7:覚心不生心(かくしんふしょうしん)

想いが全てを作り出すことを知る心。

8:一道無為心(いちどうむいしん)

宇宙と心のつながりを確信し、不安がない心。

9:極無自性心(ごくむじしょうしん)

宇宙が応援してくれるのを知る心。

10:秘密荘厳心(ひみつしょうごんしん)

全ては光だと知る心。

空海の教え

1200年も前に、このようなことを考え、学び、そして人々に書き残している空海。

やはり、この方も宇宙人だったのでしょうか?

私も、早く悟り、光になりたいと思います。

あなたの周りの方の心がどの段階か観察してみるのも面白いかもしれませんね。

5月・10月に高野山で行われる「結縁灌頂」(けちえんかんじょう)という儀式に参加されると、阿闍梨様のお言葉も聞けて、悟りへの近道が見えるかもしれませんね。

*感染症蔓延が落ち着きましたら、リトリートツアーとして結縁灌頂参加ツアーを再開します。

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