いつもニコニコしていたいのに、気がつくと毎日のように怒りの感情が出てきてしまう。
それに気づき、怒りを外に出すことを我慢すると、余計にイライラしたり、悲しくなったりすることがある。
いつもは穏やかなのに、あるタイプの人の言葉には、どうしても反論したくなる。
そして、反撃したくなり、反撃し始めると叩き潰すまで論破してしまうことがある。
たとえそれが教師や上司であっても。
この「怒り」の感情は何故、どこからくるのだろう?
どうやったら手放すことができるのだろう?
とぐるぐるしていませんか?
今回は、スピリチュアル的にみる「怒り」の意味と解放方法をお伝えしましょう。
怒りの意味
怒りという感情は、掘り下げてみてみると、自分を守るための感情であることが多いものです。
人から危害を加えられたり、嫌なことを言われたりして心が傷ついた時に怒りが湧いてきます。
その場で解消できる場合は良いのですが、自分が常に何かに怒っていると思う場合、特定の人や言葉に怒りを感じる場合は、根っこにある問題を解決しなくてはいけないことを私たちに教えてくれます。
そして、怒りが生じた時にひどい言葉を相手に投げつけて避難すると怒りが消えてスッキリするように思えますが、このような行動はかえって怒り全体を増長させ、心臓・血管にも負担をかけてしまいます。
怒りが生じた時に、その怒りを我慢をするにも限界がありますね。
怒りは、自分の心が助けを求めていることを知らせるための感情なのです。
怒りと付き合う方法
それでは、怒りを感じたら、どのように対処していけば良いのでしょうか?
我慢をして怒りを押し込んでいくだけだと、後から溜め込んだ怒りが大爆発を起こしてしまうので、上手に収め、解放していく必要があります。
怒りの対象にはっきり伝える
どう考えても、相手に非があると思われる場面で怒りが生じた時に、相手に対して伝えることができた場合は、怒りはその場で解放されます。
そして、その人に対して、その人の行動によって引き起こされた怒りが存在することを伝えることは、実は相手のためになることが多いものです。
もし、今まで誰も伝えてもらっていない場合は特に、相手に怒りの感情を持たせてしまったことについて、考えて、行動を改善することができるからです。
怒りの対象を書き出してみる
相手に直接怒りを伝えることができない場合や、今までの怒りがたくさん溜まっている場合は、
どうしたら良いでしょうか?
まず最初にしていただきたいのは、自分が何に対して、誰に対して「怒り」を感じるかをどんどん紙に書いてみることです。
同じ内容が続くこともあるかもしれませんが、感じた時に忘れずに書き出しておきます。
これを1週間続けてみます。
同じ怒りが相手、対照を変えて出てくるかもしれません。何かのキーワード、状況に反応していることがわかります。
怒りのぶつけ先が本来の相手ではないところに向いているかもしれません。
書くことは、自分の感情をわかりやすくします。
怒りの原因を特定する
書き出した内容から、一番多く書かれている内容を探します。
誰に対する、何についての怒りが多いでしょうか?
それを発見することができたら、その怒りを納めるために何ができるかを考えてみましょう。
特定の相手に対する怒りであれば、相手が何かの行動をしないことをどのように促すことができるか、またはやってほしくないことを続ける場合には、どのようにしてそれをやめさせることができるか?
ここで考えたことを実際に試す場合、「自分はこれが好きなのだが、協力してくれると嬉しい」というように、相手の行動を責める言い方ではなく、反対のことを望んでいるのだが、と提案するとうまくいくことが多いようです。
そして、その対策を実行してみて、効果があるか様子を見ます。
次は、怒りの根本的な解消方法についてお話ししますね。
インナーチャイルドを癒す
幼い頃に親から抑圧されて育つと、怒りを心と体に溜め込んでしまうことがとても多くなります。
解消することができない感情を抱えたまま大きくなった子どものことを「インナーチャイルド」と呼びます。
父親、母親、周りの大人によって作り上げられた子どもの頃の怒りを解消できずに、大人になっても大きく行動、思考回路に影響を与えています。
ゆっくりで良いので、インナーチャイルドと寄り添い、向き合い、その頃の感情を一つづつ解放してあげると、少しずつですが、怒りが解放されていきます。
抑圧した奥の方の感情は、なかなか自分では解放が難しいので、プロの手を借りて解放することをお勧めします。
親に対するネガティブ感情を涙と共に全て出し切った時には、心が軽くなっているはずです。
怒りの応急処置
怒りが心に溜め込まれて、イライラが止まらない時があります。
そんな時は、
・深呼吸をするー特に息を吐くときに怒りを体の中から絞り出すように吐くとだんだんと怒りが消えていきます
・大きな声を出すーカラオケとか、誰もいないところで叫ぶなどでスッキリします
・怒りの内容を紙に書き出し、いっぱいになったら火をつけて燃やすとスッキリします
・何かを殴るークッションとか、サンドバッグとかを思い切り殴るとスッキリします
これらはあくまでも応急処置ですので、根本的な解消をしながら試してみるのも良いでしょう。
まとめ
ネガティブなだけの感情と捉えがちな「怒り」ですが、実は先に進むためにとても大切なポジティブエネルギーも持っている感情です。
上手に怒りの感情を解放することができると、心身に大きな浄化が起こります。
低い波動を手放すと決めて、どんどん軽くなっていきましょう。